閑・感・観~寄稿コーナー~
SALON

ヘラブナ釣り『シーズン到来』(澤田 利夫)

2020.04.06

閑・感・観~寄稿コーナー~

 水温の低い冬場は、体温調節のできないヘラブナの活性が低く、ほとんど釣れませんので、2月~3月中旬までヘラブナ釣りを休止していました。暖かくなり水温も上昇してきた4月3日に同年代の釣り好き4人で奈良県吉野町の津風呂湖(ダム湖)へ釣行しました。7か所ある釣りポイントの7番釣り場を選択し、4人並んで釣り座を構えて竿を振りました。

 釣り方は2本針の底釣り(餌を底に着ける)で上針にバラケ餌(寄せ)と、下針にグルテン餌(くわせ)のセット釣りです。釣り始めて間もなく水面上のウキ(棒状)に“スッ”とした軽い当たりがあり、合わせると可愛らしい稚鮎が釣れてきました。

 数匹、稚鮎が釣れたあと10時半頃にウキにこれまでにない“ツン”と節を打つシャープな当たりが出たので、素早く合わせるとズシッとした重量感のあと“ぐいぐい”と強い引き。竿が弧を描きながら上がってきたのは、体高のある36cmのヘラブナでした(写真)。このあと水辺にて「ありがとう」、「又、お願いします」と感謝と共に厚かましい思いも込めて、そっと水中にリリースしました。このヘラブナは管理池(釣り堀)よりも、引く力が強いので両手で竿を持って対応します。

 その後も、数回心地よい引きを味わって16時に納竿しました。この日の釣果は33㎝~41㎝のヘラブナ4匹と、外道のブラックバス40㎝でした。前回の3月24日は3番釣り場で32㎝~40㎝のヘラブナを9匹。3月17日は、同所で35cm~38cmを7匹の釣果でした。

 ヘラブナの動きが良くなってきましたので、これから晩秋までは釣れる匹数もさらに期待できる『シーズン到来』となってきました。

 ヘラブナは特に警戒心の強い魚なので喰いの悪い時に、いかに餌を食わせるかを考えながら、誘い(仕掛けの糸を引いて、ほんの少し餌を動かす)をかけたり、釣るタナを変更(ウキを上下に移動させてウキ下から針までの糸の長さを変える)したり、時にはハリス仕掛け(糸の太さや長さ)やくわせ餌(練りエサの硬軟調整含む)を変える事もあります。このような工夫によって釣果にも差が出てきます。また、昨日は釣れたので今日も釣れるとは限らない奥深い釣りでもありますので、釣れた時の喜びもひとしおです。

 私の釣りとの出会いは、小学生の頃に父親に連れられた野池での鮒釣りが始まりです。その後も川のハス釣りや管理池のヘラブナ釣りにも度々、同行しました。

 毎日新聞社在職中は“釣り同好会”に入会し、厚生課主催のヘラブナ釣り大会(春と秋)に参加しました。また、渓流釣り(アマゴ、イワナ)や波止釣り(アジ、メバル、チヌ)・筏釣り(チヌ)・投げ釣り(キス、カレイ)などの海釣りも経験しました。

 退職後は、自宅近くのため池でヘラブナ釣りをするようになり、そこで知り合った人達に誘われて6年前から週に1~2回、津風呂湖へ釣行しています。

 釣りは『ヘラに始まり、ヘラに終わる』と言われていますが、今後もヘラブナ釣りを楽しみたいと思います。

(元制作技術局統括管理部・澤田 利夫)