
2022.08.16
先輩後輩
元ロンドン特派員・論説委員の福本容子さんが得度して京都で修行中(下)=東京毎友会のHPから
二〇一九年九月末、私は定年を待たず退職した。 「どうして?」とよく尋ねられた。会社やメディア関係、取材先などの人の中には、仏道に入るためという理由が信じられず、悪い冗談だと思った人も少なくなかったようである。 誰かの影響かもしれないが、男女関係の深刻なもつれ、といった深い事…

2022.08.11
先輩後輩
元ロンドン特派員、元論説委員の福本容子さんが得度して京都で修行中(上)=東京毎友会のHPから
この四月、晴れて一年生になった。 入学した先は、京都市内の専門学校だ。新米僧侶を教育するところで、本門佛立宗という仏教の宗派が運営している。 同期生は私を含め六名。うち四名は二十歳代である。私以外は皆男性だ。学校に隣接する寮で、彼らと共同生活を送っている。 「学生」とはい…

2022.08.10
先輩後輩
新刊紹介 人間存在を問う闘い――米本浩二さんが新刊『水俣病闘争史』=東京毎友会のHPから
◆毎日新聞西部本社2022年8月6日付け<土曜カルチャー>◆ 水俣病の歴史と患者らの闘いを概観する『水俣病闘争史』(河出書房新社)が8月中旬、刊行される。著者は『評伝 石牟礼道子 渚(なぎさ)に立つひと』、『魂の邂逅(かいこう) 石牟礼道子と渡辺京二』(いずれも新潮社)などの著…

2022.08.10
先輩後輩
元東京代表、秋山哲さんが、生まれた町の200年ぶりの祇園祭を楽しんで=東京毎友会のHPから
2022年7月23日と24日、私は大興奮であった。 私の生まれ育った町に祇園祭の曳山(ひきやま)が復活した。それも196年ぶりの復興である。23日の宵山、そして24日の巡行。暑い中を歳も顧みず、胸躍らせて町を歩きまわった。 京都の祇園祭には少し説明がいる。この祭りは八坂神社…

2022.08.02
先輩後輩
新刊紹介 在日米軍特権を洗い出したキャンペーン報道が新刊『特権を問う ドキュメント・日米地位協定』に=東京毎友会のHPから
「日米地位協定」の問題を取り上げた毎日新聞のキャンペーン報道「特権を問う」が一冊の本にまとめられ、7月23日に出版されました。 地位協定は、日本の法律の適用除外など在日米軍にさまざまな特権を認めるもので、低空飛行や環境汚染など米軍が繰り返し起こす問題の元凶と言われながら、一度…

2022.07.30
先輩後輩
「旧石器発掘ねつ造」のスクープ(2001年) 毎日新聞首都圏センター・渡邊雅春氏(元毎日新聞社)に聞く=日本新聞協会ホームページ「ジャーナリズムの力」から転載
毎日新聞社は2000年10月22日、「日本最古の遺跡」とされていた上高森(かみたかもり)遺跡(宮城県)で、NPO法人「東北旧石器文化研究所」(2004年1月に解散)の副理事長が発掘現場に石器を埋めている場面をビデオカメラで撮影しました。この映像に基づく取材により上高森など前期旧…

2022.07.22
先輩後輩
新刊紹介 元論説委員長、倉重篤郎さんが『秘録 齋藤次郎 最後の大物官僚と戦後経済史』を上梓=東京毎友会のHPから
このほど、『秘録 齋藤次郎 最後の大物官僚と戦後経済史』(光文社)を上梓しました。 この国の財政規律というものの異様な劣化に、深い危機感を抱いたためです。国家予算は、60兆円の歳入(税収)しかないのに、100兆円を超える歳出を許し、残り40兆円を借金(国債発行)に頼るような予…

2022.07.14
先輩後輩
新刊紹介 統合デジタル取材センターの國枝すみれさんが新刊「アメリカ 分断の淵をゆく 悩める大国、めげないアメリカ人」=東京毎友会のHPから
1989年から2020年まで、ロサンゼルスとニューヨークでの特派員生活と2度の留学の間に、アメリカ50州を訪れました。その中で会った忘れられないアメリカ人の物語を10項目、選んで書きました。 温暖化で沈む島に住む先住民の老夫婦、尊厳死する決意をした元記者、会ってみると憎めない…

2022.07.07
先輩後輩
「認知症110番」が30年を迎えます―常務理事を退任した冠木雅夫さんの報告=東京毎友会のHPから
パレスサイドビル(毎日新聞東京本社ビル)の一角、3階の毎日信用組合の先に「公益財団法人 認知症予防財団」の部屋があるのをご存じでしょうか? 毎日新聞社が創刊120年を記念して設立した団体です。その中心的な事業である無料電話相談「認知症110番」はスタートが1992年7月20日で…

2022.07.05
先輩後輩
新刊紹介 元情報調査部副部長、前坂俊之さんが『人生、晩節に輝く(長寿逆転突破力)』を刊行=東京毎友会のHPから
日本の全人口の平均年齢は約50歳、「世界一の長寿高齢者社会」です。 今、人生九十、百年時代を目前にして、日本人の過半数を占める五十歳以上の人たちの最大の課題といえば、人生折り返し地点からの後半生のライフスタイルをどうするか、 つまり、定年退職後の六十、七十、八十歳のライフス…
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