閑・感・観~寄稿コーナー~
SALON

俳句とハイク(水野 美朗)

2024.02.05

閑・感・観~寄稿コーナー~

 俳句はハイク、人生もハイクだと私は思っている。

 二上山と葛城山の麓、大阪府河南町大宝に移り住んでもう四十年以上になる。近くに近つ飛鳥博物館・ワールド牧場・大阪芸大などがある。

  定年後町の俳句会(つぼみ)に入会した。師は俳句新人賞の石垣氏だったが施設に入られ、現在は会員だけの句会を続けている。入会時三十五名った会員も今は十五名に減っており平均年齢は八十五歳である。

 私は現在九十三歳十か月だが、近つ飛鳥博物館へ週に一度は歩いて行く。入ってすぐのメタセコイヤ並木に手を挙げ声を掛ける。博物館への古墳道の 樹々は四季の宝庫である。往復一万歩を越えるだろう。博物館内の喫茶店でコーヒー を楽しみ、心を引いた事象をメモする。

 余生は杖なしで歩くことに専念している。カレンダーの晴雨表を用い毎日の歩数計を記入する。昨年春車の免許を返上してからは脚だけが頼りである。

 「百目指し急坂登る初詣」

 新年の駄作である。

 平日は公園でグラウンドゴルフをし、 午後は町内のパトロールに参加する。余談だが  昨秋間質性肺炎で妻が急死した。CTで見ると肺がぶどう房状の壁となり酸素が通 らなくなる。歌手の八代亜紀も同病である。原因は転んでから歩かなくなったからで ある。

 毎日俳壇で鷹羽狩行先生に選んで貰った句を披露させて頂きます。

 「雨粒を弾 き飛ばして青トマト」

 「もう一度戻ってかがむ蕗の薹 」

 NHK全国俳句大会に投稿した句の入選通知がとどきました。

 「公園の取るに憚る柿あまた」

                             (元印刷部、水野 美朗)

奈良県側から見た二上山