閑・感・観~寄稿コーナー~
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別大を走りました(狩野 淳)

2026.01.19

閑・感・観~寄稿コーナー~

 2025年の2月2日、第73回別府大分毎日マラソンに初めて出場してきました。このたびお声がけをいただき、僭越ではありますがご報告させていただきます。

◇「別大」とは

 現存のマラソン大会では日本最古、参加資格は持ちタイム3時間30分未満(2010年までは2時間50分未満)、今なお市民ランナーあこがれの大会です。

 特長は「とにかく硬派」。大会の位置づけは「競技会」で、仮装やスマホ類の持ち込みは禁止、エイドは水とスポーツドリンクのみという徹底ぶりです。他の大会とは一線を画するスタンスは、むしろ清々しいです。

◇走るきっかけ

 2011年9月、坐骨の奥に病巣が見つかり緊急手術を受けました。入院は短期で済んだものの、完治まで10カ月を要しました。完治後はリハビリを兼ねて1~2時間のウオーキングを始めます。2013年の冬、試しに200メートルほど走ってみました。ふくらはぎが攣りました。

 職場の先輩である石川均さん(鳥取マラソンなど完走)のアドバイスを受け、2014年3月にハーフマラソン、11月に神戸マラソンに出場しました。当時51歳でした。その後は年に2~3回レースに参加、現在は地元のクラブに所属しながら主に武庫川河川敷を走っています。

◇初めての別府入り

 レース前日の2月1日、13時半に別府「ビーコンプラザ」に着きました。受付はこの日の13時から18時、全国から 参加者が集まります。照会はQRコードの読み取りです。交付された「選手」のIDカードが心をくすぐります。

 外は豪雨と化しました。北浜のホテルに直帰、夕食はセブンのチキンサンドと焼き鯖そぼろ弁当です。就寝までひたすら休養に充てます。

◇レースまで

 6:30、雨は上がっています。予報では気温11℃で微風、曇天。言い訳の利かない絶好の日和です。

数日前からアルコールとカフェインを断ち、体調はまずまずです。

 スタートの高崎山「うみたまご」に10:50に到着、毎日新聞とスポニチの幟が会場を盛り立てます。

 スタート位置はナンバーで決められています。私の3273は193列目です。11:45に集合、セレモニーもなくあっという間に12:00のスタートを迎えました。

◇レース回顧

 1年ぶりのフルマラソン、まずは完走が目標です。

 別大は10㌔から5㌔ごとにある関門(5㌔25分設定)を時間内に通過しなければなりません。5㌔24分ペースを刻みたいところです。

(以下、レース回顧です。ほとんどの方は興味ないと思います。すみません)

◇スタート~10㌔ 通過時間48.33 (スタートロス0.53 5㌔ラップ 23.48―23.52

 号砲が鳴ってから、スタートライン通過まで53秒かかりました。

 まずは別府湾沿いに国道10号を北上。下り坂もあり、5㌔地点を予定より速く通過しました。ペースを上げ過ぎないよう注意します。亀川漁港前を折り返すとすぐに10㌔です。

◇10~20㌔ 通過時間1.37.53(5㌔ラップ 23.42―25.38)

 今来た道を南下します。身体の動きはまずまずです。13㌔辺りから腹具合に違和感、どうやら催してきました。徐々にひっ迫していきます。ゴールまで持つのか。しばし葛藤です。

 16㌔地点、思い切ってコース横のトイレに駆け込みます。幸いにもスムーズに用を足せました。タイムはロスしましたが、一安心です。

 「うみたまご」まで戻ると20㌔。関門時間(1時間40分)の2分前に通過です。

◇20~30㌔ 通過時間2.25.43(5㌔ラップ 23.50―24.00)  

 25㌔を過ぎ大分市街地に入りました。沿道の応援が励みになります。29㌔で大分川にかかる弁天大橋を上ります。渡り終わると30㌔表示、「あと12㌔」と声を出して気持ちを引き締めます。

◇30~40㌔ 通過時間3.14.20(5㌔ラップ 24.15―24.22) 

 28㌔から臨海産業道路の直線が続きます。追い風区間ですが、淡々と走ります。折り返すと35㌔、当然向かい風です。思わず他のランナーの後ろにつきます。

 残り5㌔、ここでギアを上げます。38㌔付近、右足が路面に引っ掛かりバランスが崩れました。転倒は免れましたが、ふんばったため右ふくらはぎが張りました。無理せず安全巡行です。

◇ゴール 3.24.51(2.1952㌔ラップ 10.31)

 最後の40㌔関門を通過しました。ここからは少し上げます。ラストはスタジアムのトラックを1周。

 直線で3.24.34の表示が見えました。ようやく安堵します。ゴールタイムは3.24.51。

レースが終わって

 ホテルに戻ったのは17時頃、まずは温泉に直行です。

 身体を癒したところで地元の居酒屋「生一本本店」で乾杯、久々のビールです。

 翌日は朝7時に起床、徒歩15分にある大正5年創業の「友永パン屋」に向かいます。開店前ですが整理番号32で列に並びます。で待つこと20分、合計20個ほど購入、4個を朝食とし残りは手土産とします。

◇最後に

 別大は非常にシンプルで分かりやすい大会です。心地よい緊張感がクセになります。ランナーも全般的にマナーが良く(そうでない人もいますが)、レースに集中できました。やはり特別な大会です。

 今年の別大は4歳上の兄と参加です。結果はともかく楽しめたら、と思います。

 最後に、こうして別大に参加できたのも、家族はじめ職場や周囲の方々の理解と協力があったからです。ご迷惑をおかけしたことをお詫びするとともに、深く感謝申し上げます。

                  (元販売局、狩野 淳)