閑・感・観~寄稿コーナー~
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8月3日に50周年記念わたぼうし音楽祭(山田 穣・梶川 伸)

2025.06.22

閑・感・観~寄稿コーナー~

 山田穣さん(元毎日ホール出向)から次のようなメールが届きました。2024年の毎友会総会に伴う近況報告で、山田さんが長年かかわってきた「わたぼうし音楽祭」について触れていたため、予告原稿や報告原稿をお願いしていたからです。

 また、チラシを同封した手紙に書かれた思いも掲載させてもらいます。

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(メール)
 全国わたぼうし音楽祭が今年50回を迎えますので、毎友会の会報にこの記事を書く約束をしていましたが、2月以来、急激に体調を崩し、歩行が困難になり、外出もままな らぬ状態です。補足取材も必要ですので執筆を諦めます。申し訳ありません。

 第50回全国わたぼうし音楽祭は8月3日(日)午後2時から大和郡山市のやまと郡山城ホールで開催します。それまでには体調を回復したいと、治療とリハビリに励んでい ます。時間があればぜひご鑑賞ください。

 できれば秋の総会で「わたぼうしコンサート」を聴いていただき、皆さんに音楽祭の素晴らしさを体感してもらい、これを毎日新聞が支えてきたことを知ってほしい、とも考え、お願いするつもりでした。もし可能なら声をかけてください。たんぽぽのスタッフ の予定も確認します。長々と書きました。よろしくお願いします。

(手紙)

 大きなスポンサーもなく、スターもいない、障害のある人たちの心叫びを綴った詩にメロディーをつけて発表する、世界でたった一つのこの音楽祭が50回を迎えるーー、第2回音楽祭からかかわってきた私にとっても大きな喜びです。

 毎日新聞は、たんぽぽの家運動をスタートから支援を続けてきました。理事長だった故・播磨靖夫さん(令和4年度文化功労者)は毎日新聞OBでした。たんぽぽの家は、いま大きくはばたいています。

                            (毎日ホール出向、山田 穣)

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【催しの名前】

 50周年記念わたぼうし音楽祭~障害のある人たちの心を歌う 50回目の喜怒哀楽

【開催日時】

 2025年8月3日(日)13時開場▽14時開演▽17時終演

【場所】

 奈良県大和郡山市北郡山町211、やまと郡山城ホール大ホール

 (近鉄橿原線郡山駅から徒歩7分)

【主催】

 奈良たんぽぽの会(毎日新聞社など後援)

【入場料】

 一般2500円(当日3000円)▽高校生以下1500円(同2000円)

 愛のシート2500円(社会的に弱い立場の人と付き添いの人のシート)

 チケットの購入はチラシのイープラスのQRコードか、奈良たんぽぽの会(0742-43-7055)

◆奈良たんぽぽの会、わたぼうし音楽祭は、毎日新聞や奈良支局が当初からバックアップしてきました。

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 パンフレットなどには、次のように説明してあります。

 ーー障害のある人たちがつづる「詩」は、生きることの喜びや哀しみ、いのちの尊さ、人間の素晴らしさを歌っています。そこには、人間として大切なものを忘れがちな、今の社会へのメッセージがあふれています。 こうした想いをメロディーにのせて、みんなで歌う「わたぼうし音楽祭」は、1976年に日本のふるさと・奈良で誕生しました。世界でも類いのないこの音楽祭は、今ではアジア・太平洋地域へと広がり、「わたぼうしスピリッツ」は世界の合い言葉となりつつあります。

 歴史を見ると、1975年にわたぼうしコンサートが始めて開催され、初のLPレコード「みんな同じ空の下に生きている」発売。翌76年に第1回わたぼうし音楽祭を開催し、その後、アジアわたぼうし音楽祭、アジア太平洋わたぼうし音楽祭を海外で開いてきました。音楽祭は、奈良たんぽぽの会の中にある実行委員会が準備を進めています。

                             (元地方部、梶川 伸)