2021.08.12
閑・感・観~寄稿コーナー~
梅酒の仕込みは毎年の楽しみのひとつです。2021年も6月初旬に少しばかり仕込みました。
梅の木の周りは竹林なので、藪蚊がぶんぶん攻撃してきます。「蚊滅の帽子」を被って実の採取となります。後は自己流の仕込み作業です。
ひとつずつ爪楊枝などで「へた」を丁寧にとりのぞき、水を替えて数回洗って乾かします(干しすぎると梅干し仕込みになります)。35度以上の梅酒用リカー(25度程度だと仕上がりも味も劣ります)1ℓに梅1㎏、氷砂糖0.5㎏~1㎏の割合で容器に入れ、しっかり蓋をします。
3年ものがほどよく美味しく思います。1年ものでもボジョレヌーボー風の若い味が、3年以上の「古酒」になる底がついています。ほとんど地産地消です。
自作のラベルは「梅酒 くぼの仙人」と命名、仕込み元は「カリテドウィ合同会社謹製」と印字しています。夢にも実態にも縁が切れてしまっているくせに、「くぼの仙人」と命名した理由は、自分でもわかりません。会社は節税のため3年前に設立、「定款」には農業も記載しています。
(元整理部・久保 晃弘)