2026.02.11
閑・感・観~寄稿コーナー~
◆「自由投稿・毎友会文芸」と名づけたコーナーを新設しました。会員のみなさんの文芸作品を掲載します。自由に投稿できるので、どしどし作品をお寄せください。投稿は作品、作品のジャンル(短歌、俳句、川柳など)、簡単な説明などを添えて、ホームページ委員の梶川伸のメールアドレス(shinmafuyu@nifty.com)へ。作品にちなむカット写真があれば、それもお願いします(ない場合は、係がみつくろいます)。たくさんの作品をお待ちします。
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第3回=尾賀省三(里山)さん(俳句)
土曜日は汗の日畑愛する日 里山
いまをときめく俳人の夏井いつきさんが、かつてNHKテレビ俳句の選者をされていた折、特選に選んでいただいた拙句である。
日・日・日、と三つ日が重ねられている点や句のリズム、「汗の日」から「畑愛する」と中七・下五で句またがりになっていることなどを評価していただいた覚えがある。
夏井さんを知らず、テレビ俳句に投句したこともなかったが、たまたまテレビを見ていて、思い立って投句したら入選した。まさにビギナーズラックだった。
句からは、週末ファーマーが家庭菜園で野菜つくりに汗を流すことを喜ぶ雰囲気が伝わってくると思う。たしかに家庭菜園歴30年なので、自身の感慨を詠んだ句であることは間違いない。とはいえ、いわゆる降りてきた句である。たまにこんなことがあるからおもしろい。ただ、降りてこなくても俳句は面白いと思う。
わたしが所属する俳句結社「へちま」は、毎日新聞大阪本社の整理部員と広告局員(ともに当時)らが産みの親で、ことし創立30周年を迎える。結社名は「俳句はへまだが血(ち)が通っている」から名づけられたと聞く。
3月には京都の無鄰菴で記念句会を開くとともに30週年記念誌も出版する。入会して28年になる私も参加させてもらうつもりである。まったく汗も流さず「おんぶに抱っ子」状態なので肩身は狭いが、末席に加えていただくだけで充分である。
思い返せば、へちまには、ずいぶん救われた。入会当時の社会部から地方部、大津支局、東京本社、情報調査部、21世紀フォーラム、総合事業局、代表室、広告局、大阪センターとめまぐるしく動いた。その都度、やりがいや面白さとともに悩みや憂いもあったが、へちまの同人に会うと、心が晴れた。みな良い人だったからである。それは今も変わらない。へちまがこれからも末永く続いてほしいと切に願っている。
へちまに投句したお気に入りの拙句を最後にもう一句。
蚯蚓直立し菜園を視てまわる 里山
こんなみみずがいても良いと本気で思っている。
(元広告局、尾賀 省三)
【係から】
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