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新刊紹介 野口武則著『宮内官僚 森鴎外―「昭和」改元 影の立役者』=東京毎友会のHPから

2025.01.29

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 2025年1月11日付朝刊2面コラム「土記」で、伊藤智永専門編集委員が紹介している。

 森鴎外は「軍医の位人臣を極め、退役後、帝室博物館総長兼図書頭、帝国美術院長に就任」、「鴎外は急ごしらいの大正改元に『不調べ』があったと知り、次の改元に完璧を期すべく元号制度の調査に猛然と挑んだ」。

 膨大な公文書を読み解いたのが、この新書である。「著者は同僚記者だが、いい加減な内輪褒めはしない」と続けている。

 国会図書館によると、野口さんは、毎日新聞論説委員。1976年埼玉県生まれ。中央大学法学部卒。2000年毎日新聞社に入社し、秋田支局、政治部、大阪社会部を歴任。2020年3月末まで官邸キャップを務め、政治部デスクを経て現職。小泉、野田、安倍政権で官邸の皇室問題を担当し、令和改元では7半に及ぶ元号取材に取り組み、舞台裏を最も深く知る記者の一人。著書に『元号戦記 近代日本、改元の深層』(角川新書)。共著に『靖国戦後秘史』(角川ソフィア文庫)『令和 改元の舞台裏』(毎日新聞出版)がある。

 別の資料には「森鷗外記念会会員でもあり、公文書を基に宮内官僚としての森鷗外の公務について独自の研究を続けている」とある。

 2025年1月10日発売、角川新書。定価:1210 円 (本体1100円+税)

                         (堤  哲)

=東京毎友会のホームページ2025年1月14日

(トップページ→新刊紹介)

https://www.maiyukai.com/book/20250114