2024.07.05
先輩後輩
元大阪本社運動部の玉置通夫さんが、NHKで7月3日午後10時から放送された「歴史探偵 甲子園100年」に出演し、ラジオの実況中継が高校野球人気を高めた歴史などについて解説した。甲子園は8月に100周年を迎えるためテレビはいくつかの特集番組を放送し、この番組もその一つだ。
昭和8年に行われた甲子園大会準決勝は明石対中京。この試合は延長25回の末に中京がサヨナラ勝ち。この時、ラジオの実況放送は「ゲームセット」を伝えた後、10秒間沈黙し、場内の歓声などナマの声を聞かせて感動を共有する放送をした。
「わざとしゃべらないで場内の歓声を聴かせることで、ラジオを聴いている人にとってみたら、『うわぁ!終わったか』というような感じ」「ラジオはいやがうえにも、野球人気を高めた」と玉置さん。ラジオの契約台数は翌年、200万台に増え、ラジオ放送が始まった当時の5倍を記録したという。
この番組は7月10日午後10時14分まで「NHKプラス」で視聴可能です。
玉置通夫さん 1946(昭和21)年、兵庫県生まれ。1970年早稲田大学文学部卒業後、毎日新聞社入社。1979年9月から大阪本社運動部に在籍し、阪神タイガースや陸上競技などを担当。1986年ソウルアジア大会、1988年ソウル五輪特派員、大阪本社編集委員など歴任。2020年4月に大阪毎友会ホームページに「学生文化の危機」を寄稿し「62歳で毎日新聞社を退職し、以後、大學の講師、非常勤講師を続けています。現在は、立命館大学でスポーツジャーナリズム論、国際ファッション専門職大學で日本語文章論を教えています」と記載。大阪スポーツマンクラブ会長としても活躍、大阪自由大学などで講演している。著書は『甲子園球場物語』(文春新書、2004年)、『これが阪神タイガース:阪神タイガース研究』(三省堂書店、1991年)。
=東京毎友会のホームページから2024年7月5日
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