2024.06.15
先輩後輩
68入社中島健一郎さん(80歳)が『未来組曲—ミュアヘッド・フィールズの過去・現在・未来』を出版した。定価1500円+消費税10%で1650円。「電子書籍は半額くらいになると思います」と中島さん、いや健ちゃん。
牧内節男さん(当時95歳、ことし8月で99歳)が、健ちゃんの住む「土太郎村」を訪問、自身のブログ「銀座一丁目新聞」2020(令和2)年10月20日号/No.839に《ユートピア「土太郎村」訪問記》をアップしている。
——中島健一郎君ら有志は10年ほど前に(注:正確には2000年5月から)
1、新しい生き方の追求
2、地産地消
3、エコフレンドリー
4、直接民主主義
をコミュニティの目標に掲げ、市原市の10万坪に『土太郎村』を計画した。現時点で100軒余がコミュニティを形成、フレンドリーに生活をエンジョイしている。中島君から以前から土壁の家(地産地消の木、土、砂、藁の家)で歓談しませんかと誘われていた。
土壁の家というが窓ガラスがいっぱいの瀟洒な建物であった(暖炉の前で、右から2人目が牧内さん)。2世帯分が十分入れる設計であった(75坪)。入り口で靴を脱いだ部屋がキッチンリビングであった。まず暖炉を燃やしてくれた(別に床暖房の設備もある)。燃料は木材。大工さんが持ってきてくれるのでふんだんにあるという。此処の住人は彼一人である。昨年音楽家であった奥さんを亡くしたばかりである。そこで晴天は女性たちとハーフゴルフ。雨天は読書で過ごす。昼食は野菜タっぷりのスープと焼き肉であった。ス―プが実に美味しかった。食後、雑談に話が咲く。
——村を案内してもらう。電柱はすべて埋蔵である。人造湖もある。外国人の家もある。落ち着いた雰囲気が漂う。穏やかでのびのびした感じである。…私が住む府中に比べるとユートピアである。此処にはコロナ後の世界があるような気がする。『国境の壁』をなくした豊かな自然の村を予感させる。中島君自身は近い将来、ゴルフ場に設けた仮設の劇場でイタリアのオペレッタを上演する夢を見ている。定期的にイベントを行い『土太郎芸術祭』として売り出せばよい。夢は色々広がる。
◇
「土太郎村」に隣接してゴルフ場がある。デズモンド・ミュアヘッド氏(1924~2002)設計のBRICK and WOOD CLUB。「全てが名物ホールと言えるでしょう。フェアウェイ幅が絞られており、アップダウンもあり、大きなベント1グリーンは2段、3段グリーンもあり、アスリート向けのコース。ただし、ティーグランドがレベル毎に5つ用意されており、ビギナーでも楽しめる」と、ネットのゴルフ場紹介にある。
世界的に有名なミュアヘッド氏に「格安のギャラで設計を頼んだ」。代表作は、米カリフォルニア州のミッションヒルズCC。松山英樹が2014年に優勝した「ザ・メモリアルトーナメント」のミュアフィールドビレッジはジャック・ニクラウスとの共作で知られる。日本でもいくつかの難コースをつくっているが、「ウチのゴルフ場が遺作なんです」と健ちゃん。
2016年8月、「土太郎村」とゴルフ場を含めたエリア一帯を「ミュアヘッド・フィールズ(MF)」と命名した。
この本には構想から現在、さらには将来に向けての夢が盛られている。
是非、手に取って下さい。
(堤 哲)
=東京毎友会のホームページから2024年6月11日
(トップページ→新刊紹介)
https://www.maiyukai.com/book/20240611
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