2024.03.28
先輩後輩
元役員・秋山哲さん(89歳)が3冊目の小説をオンデマンド出版した。
タイトルは「金吾の黒」。著者名は、前2作同様、檜節郎である。
秋山さんに紹介してもらうと——。
「第二次大戦終了から間もなくの京都が舞台です。私の子供の頃のきわめて身近なところに起こった自殺事件を扱っていて、それをいろいろ脚色した私自身の少年時代の自伝的小説です。社会性とか歴史性とかいったこととは関係のない、身辺雑記的作品です」
四六版、223㌻、定価2200円(税込み)。3月19日からアマゾンで発売中。
ちなみに、第1作は『耳順居日記』(2020年)で、明治維新期の廃仏毀釈に振り回される京都の法衣商とその転業物語。ルーツである京都の商家の物語だ。
第2作は『南進の口碑』(2023年)で、第二次大戦中に国費留学生として日本に来た東南アジアの青年たちの目で見た日本と東南アジアの関係史。ジャカルタ特派員の経験を活かしている。
「私は、今年11月に90歳に到達しますが、毎日何とか5~6000歩は歩く努力をしていて、まずまず元気です。
小説を書くほかに、油絵にも取り組んでいて、この1月には住んでいる横浜市都筑区の区民文化祭に油絵を初めて出品しました」
秋山さんといえば、経営企画室長時代に断行した「新聞革命」で
ある。毎日新聞の題字がインテリジェントブルーの現在のものに変わったのは、1991(平成3)年11月5日朝刊からだった。その経緯をまとめた『「新聞革命」の記憶—MAP30周年を迎えて』(2021年刊)は国会図書館で読める。
『本と新聞の情報革命―文字メディアの限界と未来』(ミネルヴァ書房、2003年刊)という著作もある。
(堤 哲)
=東京毎友会のホームページから2024年3月25日
(トップページ→元気で~す)
最近の投稿
2024.10.27
元外信部、経済部の嶌信彦さんが『私のジャーナリスト人生 記者60年、世界と日本の現場をえぐる』を刊行=東京毎友会のHPから
2024.09.18
新刊紹介 71入社、元長野支局員で元村長・伊藤博文さんが『あの世適齢期』を刊行=東京毎友会のHPから
2024.09.09
新刊紹介 95歳、元気でコラム執筆の元エコノミスト編集長、碓井彊さんが「日本経済点描 続々編」刊行≒東京毎友会のHPから
2024.08.22
新刊紹介 『未来への遺言 いま戦争を語らなきゃいけない』を前田浩智主筆、砂間裕之取締役が共著で=「日本記者クラブ会報」マイBOOK、マイPR転載(東京毎友会のHPから)