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季刊同人誌『人生八聲』が第30巻発行で幕を閉じます=東京毎友会のHPから

2022.04.10

先輩後輩

 木戸湊・元主筆の発案で毎日新聞OBを中心に発行してきた同人誌『人生八聲』は2022年4月発行の春季号30巻=表紙写真=でフィナーレを迎えました。2015年1月の第1巻以来7半、「東京五輪・パラリンピックまで発行する」という目標を達成し、その後もしばらく発行してきましたが、同人のうち6人が鬼籍に入り、平均年齢も高齢化したことから、このあたりが潮時、と筆を擱くことにしました。

 主宰の木戸さんは、平塚市の介護老人保健施設「あさひの郷」で脳梗塞の療養中です。奥様の話では、オミクロン株など新型ウイルスの感染防止のため、対面の面会が出来ず、ガラス越し、アクリル板越しで笑顔を確認する状態が続いているようですが、穏やかに療養を続けられているとのことです。回復を祈りつつ、とりあえず当初の約束を果たしたことを報告したいと思います。

 最終巻では、30回にわたって「ならしの日記」を寄稿してきた勝又啓二郎さんが、千葉県交通安全推進隊の一員として、習志野市で通学の子供たちの見守り活動を続けていることを報告しています。先日の毎友会ホームページで、葉山の板垣雅夫さんが「交通安全見守り隊」の活動を報告していましたが、同じような日常のようです。

 外信部でワシントン支局長などを務めた北畠霞さんは、トランプ政権からバイデン大統領に引き継がれた米国の政治事情を、豊富な取材経験と資料をもとに、タイムリーに解説。犬猫研究の世界ではその名を知られた仁科邦男さんも皆勤の出稿で、最終巻では「猫は家畜なのか」と研究成果を展開しています。いずれ単行本刊行を期待したいものです。

 大阪本社OBでは、チベット登山や南極観測隊に同行するなど多くの海外取材体験と京大山岳部出身として幅広い分野の取材経験がある元編集委員の斎藤清明さんが、義父の彫金作家、鴨政雄さんの回顧展を解説。「さぎさか れん」のペンネームで憲法問題に焦点を当てて連載してきた山藤廉さんは「今昔物語」をテーマに蘊蓄を傾けていただきました。

 木戸さんが北新地のクラブで知り合い、いまは小樽で長男長女の子育てを終えて、小さな喫茶店を営む福岡洋子さんもほぼ毎回の参加で、「北の国から」を届けてくれました。元宝塚の鳳蘭さんは最終巻で20回目の「鳳便り」。新型ウイルスで舞台公演もままならない状況の中、近況を寄稿してくれました。津村裕子さんは中坊公平さんが始めたプロボノセンターを管理していた方です。

 途中から参加した高谷尚志さんは、生誕の地にこだわり、「わが代々木上原物語第8回――小田急線代々木八幡、代々木上原、東北沢―」。今回ではピリオドとならず、続編を執筆してPOD(パブリッシュ・オン・デマンド)も視野に入れています。

 今回は寄稿されていませんが、長岡民男さん、吉川泰雄さん、朝野富三さん、永井浩さん、宗岡秀樹さんも常連メンバーでした。

 第20巻の刊行に合わせて東西の国会図書館にまとめて寄託、その後も30巻まで発行ごとに寄託してありますので、関心のある方はご覧ください。第30巻については、余部がありますので連絡いただければ1部1000円でお送りします。

 連絡は  yytakao@nifty.com まで。

≪「人生八聲」第30巻春季号目次≫

わが代々木上原物語第8回――小田急線代々木八幡、代々木上原、東北沢― 高谷 尚志
随筆「文・ぶん・ブン」の追記(2)〝古典の不思議〟 さぎさかれん
ツィッター俳句 「続無償の愛(二五)」 河   彦
草花や蝶々とともに 斎藤 清明
ニュース・コラム・イン・ハワイ 11 高尾 義彦
中坊公平先生の想い出 津村 裕子
岐路に立つ米国ーデモクラシーか、アノクラシーか 北畠  霞
ならしの日記(30) 勝又啓二郎
北海道 地名探り―㉚ 佐渡 征昭
小谷城阯碑 香水 敏夫
猫は家畜なのか 仁科 邦男
北の国から 人生は続く 福岡 洋子
鳳便り 20 鳳   蘭
政治もスポーツも 保苅 文雄
目次再録(1~29巻)  
あとがき  
執筆者プロフィール  

                            (高尾 義彦)

=東京毎友会のホームページから2022年4月1日

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