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社会部OBの「個人史聞き取り調査」報告書を早稲田大学が刊行=東京毎友会のHPから

2022.03.26

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 早稲田大学政経学部・土屋礼子教授の研究室が「ジャーナリスト・メディア関係者個人史聞き取り調査プロジェクト」に取り組み、第9回報告書をまとめた。今回は社会部経験者が対象で、朝日、読売、東京新聞を含め18人が聞き取りに応じて、うち8人が毎日新聞となっている。

 取り上げられたのは、高尾義彦、中島健一郎、磯貝喜兵衛、河野俊史、大住広人、萩尾信也、澁澤重和、朝比奈豊(登場順、敬称略)。森浩一・元社会部長(元スポニチ社長)にも無理を言って引き受けていただいたが、学生側の対応の不備でインタビューが実現しなかったのは残念だった。

 土屋研究室では、2010年度からほぼ毎年、分野を決めて新聞や放送の記者や広告営業経験者らにインタビューを続けている。1年目は政治部経験者、2年目は放送関係、3年目は広告代理店、4年目は科学ジャーナリスト、5年目はアジアを中心にカバーした国際記者、6年目は経済ジャーナリスト、7年目は雑誌編集の経験者、8年目は政党機関紙記者OBを対象とし、毎日新聞では確認できた限りで、以下のOBが協力している。

 嶌信彦、牧野義司、磯野彰彦、大須賀瑞夫、四方洋、斎藤明、坂巻煕、黒岩徹、岩見隆夫、牧内節男、上田健一、尾崎三千生、清水幹夫、横山裕道、原剛、牧野賢治、永井浩、下川正晴、古野喜政、辻庚吾、平野裕、古森義久(順不同、敬称略)

 このプロジェクトはスタートに当たり、天野勝文・元筑波大学教授(社会部、論説OB)が相談に乗って人選などの計画が立てられたという。今回は早稲田大学大学院ジャーナリズムコース卒業生の待鳥航志さん(総合デジタル取材センター)を通じて依頼があり、独断で先輩や後輩にお願いした。女性もリストアップしたが、尻込みされた人や取材現場は離れたもののまだ現役の人など、今回は見送らせていただいた人もあった。

 インタビューの内容は、1960年代の安保闘争の時代から激動の歴史を体験した記者たちのナマの証言。土屋教授は「戦後ジャーナリズム史の貴重な証言記録」として今後も継続するという。その証言は後輩記者にも参考になるのでは、と知財本部(調査部)と社会部に保管を依頼した。新聞記者を目指した動機、学生時代の生活など個人史も盛り込まれ、一読をお勧めする。

 土屋ゼミのホームページにも随時、掲載されるという。

 https://note.com/tsuchiya_zemi 

                          (高尾 義彦)

=東京毎友会のホームページから2022年3月16日

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