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阿部菜穂子さん『チェリー・イングラム』英語版が米国で優秀賞 ― フェイスブックで近況報告(東京毎友会のHPから)

2020.10.20

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 【近況報告1】拙著『チェリー・イングラム 日本の桜を救ったイギリス人』の英語版(米国版 ‘THE SAKURA OBSESSION’)が、このほど米国に基盤を持つ国際組織、植物学評議会(CBHL)の2020年優秀賞を受賞しました。

 CBHLは植物の収集と保護を目的とし、植物・園芸分野での資料・情報の蓄積と提供を担う国際組織です。賞は毎年1回、「植物学、園芸分野の研究に重要な貢献をした書籍」の著者と出版社に与えられます。

‘THE SAKURA OBSESSION’ , the American version of ‘Cherry’ Ingram, The Englishman Who Saved Japan’s Blossoms, has been given the CBHL’s ‘Award of Excellence in History’ as part of its 2020 annual literature awards. The Council on Botanical and Horticultural Libraries (CBHL) is a professional organization in the field of botanical and horticultural information services. The literature award is given to the author and publisher of a work that makes ‘a significant contribution to the literature of botany or horticulture’.

 

 

 【近況報告2】コロナ感染の拡大を機に(?)ロンドン郊外に引っ越しました。新居の目玉はクリの樹。高さ30メートルぐらいで、幹が5本あります。地元行政区の保護樹木に指定されている古木です。英名はSweet chestnut, 和名は西洋グリです。次々にイガに包まれた実が落ちるので、拾って焼き栗に。日本の栗より小さめですが、とても美味しいです!

We have moved a little away from London into the countryside in the midst of the pandemic. There is a magnificent 30-meter-high sweet chestnut tree in the front garden, which has 5 trunks. It is very old and. is a designated protected tree. It is producing beautiful chestnuts and we have been enjoying roasted chestnuts!

※阿部菜穂子さんは1981年、毎日新聞入社、京都支局、社会部、政治部、外信部に勤務。95年退社。2001年からイギリス在住。2016年、『チェリーイングラム』(岩波書店)で日本エッセイストクラブ賞。

 著書の紹介によれば「大英帝国の末期に生きた園芸家が遠路訪れた日本で目にしたのは、明治以後の急速な近代化と画一的な染井吉野の席巻で、多種多様な桜が消えようとする姿だった。『日本の大切な桜が危ない!』 意を決した彼はある行動に出た――。日本の桜の恩人であり、今につながる桜ブームをイギリスに起こしたその稀有な生涯を描く」。

=東京毎友会のホームページから2020年10月23日

(東京毎友会→トピックス)

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