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新刊紹介 『盗まれたエジプト文明 ナイル5000年の墓泥棒』篠田航一著(東京毎友会のHPから) 

2020.10.19

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◆『盗まれたエジプト文明 ナイル5000年の墓泥棒』 ― 外信部・篠田航一さんの新刊が日本記者クラブ会報「マイブック」などに

 

◆《話題の新刊 (週刊朝日)》
『盗まれたエジプト文明 ナイル5000年の墓泥棒』 篠田航一著

 毎日新聞の特派員としてカイロに滞在した経験から、一歴史ファンの目でエジプト史を概観しようとして、行き着いたテーマが「盗掘」だったという著者。「エジプト史は盗掘の歴史でもある」というその弁に違わず、紀元前の時代からこの地は、ありとあらゆる略奪にさらされてきた。

 ピラミッドがあれば、「ここに財宝がある」と宣伝しているようなものだし、目立たないところに移しても、王家の墓は必ず暴かれてしまう。ナポレオンのように、国家的事業として大規模な略奪を行った人物もいる。ただ、相次ぐ盗掘こそが、埋もれていた古代文明の粋に光を当てたという一面もある。

 IS等のテロ組織が古代遺跡からの盗掘品を資金源にしているなど、盗掘は現在進行形のできごとでもある。かくまで長きにわたって盗まれつづけるエジプト文明への敬意を禁じ得ない。(平山瑞穂)

「週刊朝日」2020年10月16日号

【篠田航一さん】1973年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。97年毎日新聞社入社。甲府支局、武蔵野支局を経て東京本社社会部で東京地検特捜部などを担当。ドイツ留学後、2011年から4年間、ベルリン特派員としてドイツの政治・社会情勢を取材。青森支局次長を経て17年からカイロ特派員。著書に『ナチスの財宝』(講談社現代新書)、共著に『独仏「原発」二つの選択』(筑摩選書)がある。

=東京毎友会のホームページから2020年9月7日