2020.03.23
先輩後輩
毎日新聞63年入社、1年先輩の古森義久さんから『米中激突と日本の針路』が送られて来た。
本文の最初に、古森さんは1998年から2000年まで産経新聞の初代中国総局長として北京に駐在したと書いているが1998年8月、毎日新聞論説委員OBらの「北京・上海マスメディア調査団」(団長鳥井守幸、副団長天野勝文、秘書長澁澤重和)は北京で古森さんと旧交を温めた。私も調査団に加えてもらい、北京では「人民日報」や「北京青年報」の編集局長らにインタビューした。
古森さんは静岡支局振り出しで、社会部では警視庁も担当。その後外信部でサイゴン・ワシントン特派員を務めた。産経新聞に移って、励ます会でこう話したことを覚えている。
「原稿を書く、マス目を埋める作業は、毎日新聞時代も、産経に移っても全く変わらない。新聞記者ほど移籍の自由な職種はないのではないか」
共著者の矢板明夫氏は、中国生まれで中国育ち。松下政経塾出身で、古森さんが中国総局長のとき、中国語のできない古森さんを助けた。その後、産経新聞に入社、2007年から10年間北京特派員を務め、現外信部デスク。
第1章は「新型コロナウイルスの恐怖」。武漢で最初の感染症者が確認されたのが2019年12月8日。それがどうして世界中に蔓延してしまったのか。40ページにわたって、そのドキュメントを綴っている。
海竜社2020年3月刊、1600円+税
(堤 哲)=東京毎友会のホームページから2020年3月14日
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