先輩後輩
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社員も目指す最高峰「別大」(山本 直)

2019.09.10

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 2020年2月2日に開催される第69回別府大分毎日マラソン(通称・別大)の出場申し込みの時期が近づいた8月末から9月初め、全国に散らばる社内のランニング仲間から問い合わせが相次ぎました。「今年も出るのか」とか「郵送とイン
ターネットの受け付けはどちらが有利か」といった内容です。私は次回の出場がかなえば連続10回達成。全国有数の格調高い同大会を目指す社内ランナーの中では草分け的存在なのです。
 走り始めたのは2004年6月。佐世保支局長のお嬢さんが小学校内で同級に切りつけられて亡くなった事件がきっかけでした。多くの記者が応援に駆け付けましたが、「身内」が被害に遭った事件とあって気が張り詰めていました。そんな時、応援デスクが「夕刊明けにでも気分転換に走るか」と言いだし、支局の西にそびえる弓張岳(364メートル)まで隊列を組んで走るようになったのです。忙しいさなかに長続きするはずもありませんでしたが、私はみるみる体重が落ちて体調が改善したこともあり、応援の3カ月間ほとんど欠かしませんでした。
 それがきっかけでフルマラソンの大会にも出るようになりました。現在の持ちタイム(過去2年間の最高記録)は3時間9分8秒です。
 別大はかつて出場資格が2時間50分以内というエリートの大会でしたが、2011年の第60回から3時間30分に緩和されました。実はこのタイム、市民ランナーの中でも一流と二流のちょうど境目といえる絶妙な設定。おかげで全国のガチ(真剣勝負)のランナーがこの大会を目指すようになり、トップランナーの大会は「市民ランナー最高峰の大会」の称号をも手にしました。当初は2000人余りの出場枠が埋まるのに何日かかかっていましたが、今ではインターネット枠がわずか数分で満員に。ネットと重複不可の郵送枠(多数の場合は抽選)は100しかありませんので、インターネット応募がほとんどです。
 そんな難関をくぐり抜け、出場資格が緩和されて以来、連続出場を続けています。この間、政治部や東京制作技術局、大阪編集総務部、かつての宇治支局などからも出場者があり、現地で交流しました。今年は青森支局長や福井支局の若手記者らが初出場を狙っています。仕事柄、社内の方と一緒にランニングを楽しむ機会はほとんどありませんから、全国から仲間が集うこの大会が楽しみでなりません。そのためにはまず今夜(9月9日)8時のクリック合戦を勝ち抜かねば。
(編集局次長 山本直)

       2019年別大マラソンの完走写真