閑・感・観~寄稿コーナー~
SALON

47都道府県巡り満願成就(大西 平)

2025.12.09

閑・感・観~寄稿コーナー~

龍飛崎

 若い頃から思いつくまま旅行や登山をしていたら、茨城県と千葉県に足をおろしていないことがわかり、47都道府県を『踏破』したくなり、2025年10月下旬に達成することができました。

 北海道と沖縄県以外はすべてマイカー移動でした。愛犬(ミニチュアダックス2021年没)とともに、道の駅での車中泊とホテルにお世話になりました。

 青森はマグロ1本釣り船が水揚げをするのを見たくて、大間漁港へ行くも強風のため休漁で残念でした。龍飛崎では宿泊したホテル竜飛の近くに「津軽海峡冬景色歌謡碑」があり、押しボタンを押すと石川さゆりの歌が流れるのでなんども押しました。

 秋田では八幡平へ行く手前で、佐藤健東京本社専門編集委員が2002年肝臓末期がん患者でありながらがん患者への取材をした玉川温泉に立ち寄りました。多くの方が茣蓙を敷いて治療効果を期待して地面からの放射能を浴びていました。

玉川温泉
八ッ場ダム工事中

  水戸の「偕楽園」へは東名高速道路から首都高速道路に入り、東京を通過するとき特徴のあるパレスサイドビルが目に飛び込んできました。東京本社のすぐ側を通り、少しうれしくなりました。

  群馬の伊香保温泉駐車場を出発した途端に愛犬が吠えだして、バックミラーを見るとハッチバックが開いたままでした。いっぱい褒めてやりました。

 八ッ場ダムは2009年民主党政権時、中止となりましたが2011年再開され、2020年運用開始されました。いまや一大観光地となりました。2018年に現地を訪れたときは工事中でした。

館山からの富士山

  山梨県南アルプス麓の尾白川渓谷では、野生サルのグループに出会い少し興奮しましたが、今年ような熊の出没では怖くて山に入れません。

  千葉では館山国民休暇村から夕焼けの中に見えた富士山のシルエットが印象的でした。

  房総半島一周後、NHKプロジェクトXでも放送された東京湾アクアラインの「海ほたる」に立ち寄り、スケールの大きさと秀でた日本の土木技術に感銘です。

  霞ヶ浦近くの香取市は伊能忠敬出身地です。50歳で天文学

伊能忠敬教訓
象限儀
おわら女おどり

や測量術を学び、17年かけて全国を測量したのには頭が下がります。江戸時代に象限儀を使ってどのように測量したのか想像もできません。

 富山は40歳代半ばに「越中おわら風の盆」の優雅な踊りに感動し、翌年からは豊年踊りを覚え、毎年輪踊りに参加するリピーターとなりました。

おにぎりせんべい

  岐阜では2014年夏休みに孫と御嶽山へ登山、3057mの頂上でおにぎりせんべいの袋が気圧低下で膨張する驚きと、夏山の涼しさを満喫しました。その年9月27日大噴火が発生し「命拾い」した思いでした。 

 愛媛では愛犬とともに西日本最高峰の石鎚山(1982m)へ。登山、下山は元気に歩いてくれましたが、目の周辺にはたくさんのダニが- – – -。獣医さんのお世話になりました。

 

 高知県境の天狗高原は秋吉台、平尾台(福岡県)と並ぶ日本三大カルストの「四国カルスト」となります。四国カルスト公園縦断線は積雪・凍結で冬季閉鎖となるようです。

四国カルスト

 高知の仁淀川は国土交通省の調査で水質日本一に8回選ばれています。見事な「仁淀ブルー」を見ておきました。四万十川も流れる自然豊かな土佐でした。

仁淀ブルー

 鹿児島の開聞岳(標高924m)に登りましたが、登山口標高が低いので高低差が大きく、きつい登山でした。頂上からは屋久島が見え、感動の展望でした。その後、知覧特攻平和会館で多くの遺書に釘付けとなり、涙しました。(もう一度行きたい)

.開聞岳

 2008年購入の愛車が走行30万kmを超えましたが、「越中おわら風の盆」もあり、あと少し頑張ってもらいます。

                     (元技術部、大西 平)