2025.10.26
閑・感・観~寄稿コーナー~
◆「自由投稿・毎友会文芸」と名づけたコーナーを新設しました。会員のみなさんの文芸作品を掲載します。自由に投稿できるので、どしどし作品をお寄せください。投稿は作品、作品のジャンル(短歌、俳句、川柳など)、簡単な説明などを添えて、ホームページ委員の梶川伸のメールアドレス(shinmafuyu@nifty.com)へ。作品にちなむカット写真があれば、それもお願いします(ない場合は、係がみつくろいます)。たくさんの作品をお待ちします。
なお、第1回は係から眞野呑舟(哲夫)さんにお願いしました。
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第1回=眞野呑舟(哲夫)さん(川柳)
出雲にUターンしてから誘われて川柳をやり始めました。10年以上過ぎた今では投句を含め四つの句会に参加し、各地の大会への投句で川柳漬けの日々を送っています。言葉を諦めずに探すのがボケ防止になると亡くなった師匠に言われたのを胸に、無い知恵を絞っています。拙吟をいくつか紹介してみます。
▽似た者が持ちつ持たれつ終の家
お題の文字を織り込む折句の「にもつ」の句。我が家も持ちつ持たれつで匍匐前進中です。
▽余生だといった割には超元気
田舎ではグランドゴフが大はやり。年寄りの黄色や茶色い声が今日も響き渡ります。
▽配線が切れて記憶のヒューズ飛ぶ
頭のヒューズが切れたか記憶があいまいになります。ヒューズの取り換え時のようです。
▽ベテランは腰が重くてどかせない
ベテランと言われる人たちはどうも腰が重いようです。鈴をつけられない状況が政界をはじめあちこちで見られます。
▽結局は金に縁のない家系
実感です。見渡しても縁者に金持ちはいなくて、最たる者が私です。
▽誰がために群れて流れて赤とんぼ
秋の空を彩る赤とんぼは誰のために群れ飛ぶでしょうか。私も群れて流れてここにいます。
▽沈む陽を大国主も見た出雲
宍道湖に沈む秋の夕日は眺めて飽きません。遠い昔、大国主も見入っていたのは間違いありません。
▽福よ来い聞こえないのか福よ来い
神社で手を合わすたびに福を願うのですが、福はやってきません。年々願う声が大きくなるばかりです。
▽無理するな言うだけ言って無理させる
在職中の実感句です。無理をして実績が上がったかと言えば果たしてどうだったんでしょう。
▽浮気なし自慢七分に悔い三分
清廉潔白だと自負?していますが、白河ではなく田沼への憧れもちょっぴりはあります。
〈元点字毎日、眞野 呑舟(哲夫)〉
【係から】
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