2024.12.31
閑・感・観~寄稿コーナー~
私事ですが、2025年を迎えると、毎日新聞社に入社して60年、卒業して30年になります。OB会の集いであります大阪毎友会のホームページに数年前に寄稿しましたが、今回は現在在籍しております「京都シニア大学」の同好会であるカメラクラブについて書かせていただきます。
「京都シニア大学」は老人大学として発足して50年、京都でも先鞭をつけたシニア対象の生き甲斐教育の学校組織です。毎日新聞の関係会社の広告会社を完全リタイアし自由人となった11年前、当時烏丸丸太町の京都商工会議所のビル内にあった「京都シニア大学」に入学致しました。
全学生は60歳から100歳まで200人弱。毎週木曜日の午前中は全学生参加の一般教養の講義があり、午後は選択科目である書道部、絵画部、史跡探訪部、ウエルネス部に分かれての授業となります。授業以外に、朗読やウオーキング、コーラス、ウクレレ、謡曲など数種類の同好会があり、その中にカメラ同好会(カメラクラブ)もあります。
京都の署名な写真家に指導を受け、現在15名の部員が活動しております。
奇数月は撮影会、偶数月はその作品を中心とした合評会が行われており、撮影会は京都市内を中心に滋賀県、奈良など近郊で行っていますが、年に1度はマイクロバスを借り切って遠征もしており、兵庫室津の漁港、琵琶湖で唯一人の住んでいる沖島や雪の滋賀県高島、堺の刃物工場群の夜景、福知山城や篠山城などへも出かけました。
部員が撮った写真は各自でパソコンでの写真編集やプリントも行っており、画面構成から。ソフトの活用までの研修も欠かせません。
シニア大学の文化祭への出展をはじめとして、年に2回程度の作品展(思いのままに展)も開催しており、街中のギャラリーや24年度は岡崎の京都市美術館別館で、一般客の方にも見ていただくなどの研鑽も致しました。
写真は「光と影」と構図、色調が基本となりますが、撮れば撮る程 難しいというのが実感です。仲間と一緒にいったところで、如何に各人が違う視点、ポイントで撮っているのかも勉強になります。
絵画との違いも認識が必要で、かって「日展」にはなぜ写真部門がないのに、「二科展」にはあることも不思議に感じていました。
7回目の干支年を迎えましたが、カメラの重さを気にせず、もう少し、いい写真、個性ある写真を求めて今年も駆け巡りたいと思っています。
(元販売局、 西村 健一)