2022.08.08
閑・感・観~寄稿コーナー~
私は1995(平成7)年3月31日定年退職(繰り上げ)してから約27年になります。
毎友会員です。
「毎友会」総会などの行事には体調の不具合と高齢もあって参加できていません。「不義理」なことこの上ないといつも反省しています。従って「元同僚」の皆さんとも会えていません。
・・・が。
年賀状を出しても返事がなかった「元同僚」〇〇さんからある日突然「会いませんか」と連絡がきた。その時、久しぶりに会っての話に驚いた。「〇〇自然薯(じねんじょ)農園」を興して作付量550本ほどの自然薯を丹精込めて育てているというのである。
化学肥料、農薬の使用を極力へらし県(兵庫県)の推奨ブランドの審査基準を満たす。そして国の安全基準も満たし「道の駅」などで販売しているという。ネットでもとり扱っているというのだ。
本格的である。
5月の頃に作付けし12月にはいってから出荷するのだそうだ。そりゃー、年賀状どころじゃないわ。人と会ってる暇などないわとへんなところで納得した。
自然薯作りは初耳だった。びっくりしたな。もー。である。自然薯は息子さんの勧めのようだが一家総出で取り組んでいるのであろうことは話の中からうかがえた。
○○さんを見ていると「おぬしなかなかやるな」と浅黒く何か筋骨たくましく、毎日新聞社時代とはまた違った精悍な顔つきになっている彼を改めて見直した。毎日新聞社時代とはまた違った気概もうかがえる。
以前、彼とあったときは「笑いヨガ」を奥さんと二人で開いていることは聞いていた。「笑いヨガ」も「自然薯作り」も、毎日新聞で勤めていたころの彼からは到底想像し得ない。
「笑いヨガ」は福祉施設などで公演し、(?こんな場合「公演」と表現していいのか)お年寄りの生きがいの手助けをしている。また、時にはバスツアーで行うこともあると言っていたことがとても印象に残っている。
「夫婦(めおと)漫才」はテレビで見たり聞いたりしたが、夫婦で「笑いヨガ」は初めて聞く。
まして彼とのこれまでの付き合いでは、彼がそんな粋狂なことを率先して始めたとは思えない。恐らく奥様の発案だろうとひそかに思っていた。奥様も毎日新聞の社員だった。
彼は社内結婚である。当時、他の部員は気が付いていたのかどうかは忘れたが。二人の結婚を聞いたとき私は「エーいつの間に・・・・」と思った。
奥様は社員時代は厚生事業(そのころ盛んにおこなわれていた社内ソフトボール大会や運動会など)に、積極的に参加されていたことを憶えている。特にソフトボールではピッチャーだった。奥様は「行動派」でチームを引っ張っていくタイプだった。
最近、その○○さんからLINEがきた。「笑いヨガ」で「笑う陀ちやん」(わらうだちゃん)を始めたと。
「笑う陀ちやん」は阿弥陀様に似たぬいぐるみの人形だとか。「笑う陀ちゃん」はyoutubeで4本ほど収録していて、その活動を今後月1回ペースでアップいく予定もあることも付け加えられていた。
福祉施設で入居者たちの「笑いを誘い」生きる楽しさを感じさせる活動に積極的に取り組むための新しい試みのようだ。私には到底及びもつかない。なかなかできないことだ。
「笑う陀ちゃん」・・・宗教的な名称と姿ですが「笑う陀ちゃん」の活動している「笑いヨガ」では宗教的な行動・活動は禁止されているので、誤解のないように気をつけているとも言っていた。
ちなみに中に入っているのは〇〇さん彼の奥さんで、奥さん以外は立ち入り禁止だそうだ。
これもちなみにではあるが彼が作った自然薯でマグロ丼を食した。絶品だった。
「笑う陀ちゃん」はhttps://warauda.com/で見られます。
(元総務部 松尾 正和)