2021.11.19
閑・感・観~寄稿コーナー~
徳島県警本部認定の自主防犯ボランティア団体「公方パトロール隊」(会員45人)と「那賀川北部地域の安全を守る会」(会員43人)の2団体の会長として、「住民の皆さんに平穏な暮らしを」と、会員とともに地道な活動を続けています。
公方パトは。赤色回転灯を取り付けた認定車両7台に分乗し、町内2小学校児童の下校的、通学路を中心に定期的に巡回。「不審者と用水路・川での遊び」に注視。4、5年前に児童2人が川遊びで亡くなり、同じ悲劇を繰り返さないよう、危険ヶ所に看板を設置しました。
また、高齢者を狙った各種詐欺を未然に防ぐため、年金支給日にはATMを設置している町内の銀行、郵便局、コンビニなどの12ヶ所を巡回。銀行2行の出先7ATMのある阿南市那賀川支所前では10本ののぼり旗を立てるなど啓蒙している。
地安会は、「110番の日」の協賛イベントとして、道の駅を会場に、女子部員がその場で作ったあめ湯と子供さんにはお菓子を振舞い、利用者から喜ばれている。同時にのぼり旗とマイクで、事件、事故発生時のいち早い110番通報の必要性を呼び掛け。
20、21年はコロナの影響で中止となったが、本来なら全町運動会、那賀川の夏まつりなどに参加する傍ら、阿南市、阿南署からの協力要請があった場合にその都度出動。現在、会として考えているのは、歴史遺産「阿波公方」の知名度アップ。
那賀川町には、足利尊氏の直系が260年にわたって住み続けた栄華な歴史があり、14代将軍もこの地から送り出している。しかし、当時を忍ばせる一族の住居跡(資料館)と近くに苔むした墓所が散在しているが、それを知る町民もほとんどいなくなった。
この大切な歴史遺産をより多くの方に知ってもらうことを目的に、わかりやすい絵本のような史跡マップや漫画本による一族の紹介と時代背景などを冊子にまとめて作成。道の駅や市の出先機関などに配布することを考えています。
◇参考資料◇
公方パトの会長は8年目。地安会の会長は10年目。この活動が評価され、団体で徳島県知事賞1回、阿南市長賞1回を受賞しています。2団体のほかに阿南市少年健全育成協議会那賀川支部理事、阿南市防犯連合会役員を務めています。
(元観音寺通信部・山中 博文)