2021.09.22
閑・感・観~寄稿コーナー~
元写真部の片嶋俊一です。「毎日文化センター 大阪」の写真講座を、大先輩の井上さんから引き継いで、9年になります。この間、フィルムカメラに代わり、デジタルカメラが主流となり、暗室作業が不要になるなど大きく様変わりしました。
一人一人が何らかの“カメラ”を所有していると言っても過言でない現在です。
記念写真は別にして、私達がシャッターを押すのはどんな時でしょう。それは、「かわいいな」、「きれいだな」と、ある事象に自分の心が動いた(感動した)時であろうと私は思っています。
カメラやスマートフォンのシャッターを押せば、すぐに写真となって見ることができます。それがまた、見た目きれいに写っており(絶対に色補正やトリミングが必要です)、多くの方はこれで満足されているようです。しかし、単にカメラを向けても、なかなか自分の感動を人に伝え得る写真にはなりません。「写真講座」では、受講生が「自分の感動をうまく表現した写真」を撮ることを目指しています。
小生がいつも撮っているのは講座の撮影会と、自宅のベランダから望む空と、東は生駒山から西は関空まで見渡せる“大阪平野”の景色です。朝起きるとまず、日の出前の様子を確認し、「これはいい」と感じたら即撮影。日中と夕方はお日さんの当り具合で変わる空と町の風景を見て、絵になると思ったら即撮影の毎日。
しかしコロナ禍で撮影会も開かれず、ベランダが唯一の撮影場となり、「ベランダカメラマン(ベラカメ)」と自称しています。ベラカメ撮影の2枚です。
(元写真部・片嶋 俊一)