2020.04.29
閑・感・観~寄稿コーナー~
お遍路さんの休憩所をつくる「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会に加わっています。徳島県出身で大阪府吹田市在住の建築家、歌一洋さんとともに、「ヘンロ小屋」と名づけた休憩所を、四国の遍路道沿いに建設しています。
その57棟目として徳島県阿波市土成町吉田字芝生に建設していたヘンロ小屋57号・土成(どなり)の竣工式が、2020年3月17日に現地でありました。参列者は藤井正助阿波市長ら約50人。この模様は、毎日新聞の徳島面と大阪面で掲載されました(他の新聞やテレビでっも取り上げられました)。
場所は三木武夫元首相の実家の跡地です。遺族から寄贈を受けた阿波市は、「おもてなし公園」として整備しました。公園内の休憩所について、阿波市と徳島県から要請があり、ヘンロ小屋プロジェクトとして建設しました。工事費は約500万円で、支援する会がプールしていた資金では足りません。そこで寄付金を募り、約160人がら寄せられた善意を加えて、小屋を建設することができました。
テープカットの後、藤井市長が祝辞を述べ、「四国霊場と遍路道は日本遺産に認定され、生きた文化遺産を体験しよう国内外からやって来る人が増えています。このヘンロ小屋がお遍路さんや地元の方々の集う場になることを願っています」と締めくくりました。式の後はにぎやかに餅まきが行われました。
(元地方部・梶川 伸)