閑・感・観~寄稿コーナー~
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徳島県阿波市にお遍路さんの休憩所建設、ご協力を(梶川 伸)

2019.06.22

閑・感・観~寄稿コーナー~

 お遍路さんのための休憩所造りを進める「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会に、2006年から参加しています。徳島県阿波市にヘンロ小屋を造る話が持ち上がりました。関心のある方は、建設資金へのご協力をお願いします。

 プロジェクトは、遍路道沿いにお遍路さんが足休めできる東屋を造るものです。徳島県出身の建築家、歌一洋・元近畿大学教授が提唱し、支援する会は歌さんのサポーター組織として、一緒に建設を進めています。私はこれまでに徒歩、自転車、バスなどで10周ほど回り、「お接待」という四国の人たちのおもてなしに感じ入り、お礼のつもりで支援する会に参加し、今は副会長を努めています。

 建設は土地探し、設計(歌さんが担当)、建設作業もしくは建設資金集め、維持・管理のすべてを、地元の方を中心にしたボランティアで行っています。これまで56棟が完成しました。

 今回は徳島県と阿波市から、小屋建設の話をいただきました。三木武夫・元首相の実家屋敷跡が阿波市土成町吉田にあり、このほど市に寄贈されました。阿波市はこれを2020年3月までに、「おもてなし公園」として整備します。

 公園用地は遍路道にあります。公園には休憩所を造る予定で、それをプロジェクトで建設してはどうか、という提案でした。これを受けて、すでにイメージ図はできあがり、設計図づくりと地元の方々への協力依頼に取りかかっています。

 小屋は基本的に木で建設します。どこの小屋も地元にちなむデザインで、今回は阿波市の名物のたらいうどん、土柱をモチーフに取り入れます。

 問題は約450万円と見込まれる建設資金です。支援する会は会費や寄付金を建設費に当てます。しかし、今回は積み立てている額の倍はかかります。会員が大阪から出かけて労力奉仕することも考えていますが、とても足りません。

 そこで、遍路に関心のある方、四国出身で人肌脱いでもいいと思う方に、寄付金をお願いしています。お志がある方の義援金を募っています。

 送り先は541-0059 大阪市中央区博労町1-7-11,空(くう)の箱3階、「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会▽もしくは、郵便振込口座番号00910-1-317826 でお願いします。

 「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会は電話番号06-6264-2150▽Email:henrogoya@arrow.ocn.ne.jp▽ホームページhttp://henrogoya.com/

(元編集局・梶川 伸)

阿波市に造る小屋のイメージプラン