閑・感・観~寄稿コーナー~
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行政書士の資格取り懸命に研修(尾崎 春生)

2019.05.23

閑・感・観~寄稿コーナー~

 現在、毎日ビルディング大阪支社で企画営業部長(営業部と総務部を一緒にした部)の部長をしております。

 不動産業務に必要な宅地建物取引士資格を58歳で取得した後、資格試験に目覚め、61歳で行政書士、62歳で司法書士にチャレンジしましたが、資格予備校に通わずに独学だったので、行政書士しか受かりませんでした。最近は法科大学院から司法試験を受験して、3回失敗した方が司法書士や行政書士試験に流れてくるので、試験が難化しております。

 行政書士とは何をする人?世の中の認識はそうだと思います。簡単に言えば大きく相続、遺言、離婚とかの民事系と、役所に対する許認可系に分かれます。許認可で最も多くの行政書士が取り組んでいるのは建設業、風俗、産廃、運輸、飲食業、不動産業等の設立認可申請です。地方や郊外では農地転用申請もあります。最近では、今年4月からスタートした外国人を人手不足の14業種に採用する「特定技能制度」実施で入管業務や、大阪市ではインバウンド需要に対しての特区民泊申請業務も増えています。ドローン飛行申請というのも有ります。行政書士が扱える業務は約6000件位あるとも言われています。

 行政書士会の広報ポスターには「身近な街の法律家」とのコピーがあります。弁護士程、敷居が高くなく気軽に相談出来ます。実際、私もたまに参加する区役所での市民無料相談会では多くの相談者が来られ、相続を中心に相談が多くあります。

 私は会社員なので就業規則で副業禁止ですので、業務は行なえません。登録したのは行政書士会や他支部主催で行なわれる実務研修を受けるためです。司法書士は試験で不動産登記、商業登記申請書を実際に書きますが、行政書士試験は実務とは全く別ですので、実務は別に覚えなければなりません。研修でも車庫証明、会社設立、契約書作成、離婚業務、内容証明、業際問題、建設業申請、成年後見、特定技能制度、入管業務等を受けました。特に契約書作成、不良テナントの追い出し、民事訴訟法や供託法、民法改正等は本業の不動産業務にも参考になります。

 研修は主に平日の昼間が多く、私が参加出来る平日の夜か土日が少ないのが悩みですが、チャンスがあれば受けており、今まで3年間で30件以上の研修を受けました。また実務書を買って土日は勉強しております。他には若い先生方に混じって、阿倍野支部のボウリング同好会に入って毎月ラウンドワンでの練習や研修会、忘年会にも参加して交流を増やしております。2017年9月には30名で毎日新聞大阪本社の見学会を実施し、毎日新聞をPRしました。長年お世話になった広告局時代の営業トークを繰り出していたら、息子や娘みたいな若い先生から、尾崎先生の話は面白いと評判です。結果、今年4月の阿倍野支部総会で支部長から阿倍野支部の役員就任をお願いされましたが、本業が忙しいとお断りしました。

 支部会員には税理士、司法書士、社労士兼務の各士業の先生が居られ、個人的には弁護士先生も知り合いがおります。起業したらワンストップサービスが出来る体制は作っております。2020年、今の会社を卒業した後は、某市の地域包括センターで働いているケアマネージャーで看護師の嫁さんと居宅型介護事業、訪問看護事業、不動産業、行政書士業を行なう合同会社を立ち上げて代表に就任する予定です。

 その為にも、体力作りとボケ防止に日々励んでおり、週4回(土日必ず)は阿倍野ハルカス近くのスポーツジムに通い有酸素運動、筋力アップのマシン運動、ランニング、水泳を行なっており、筋肉は若い時より付いてきました。特に腕、肩、胸、太ももはスーツがきつくなってきております。

 会社を立ち上げたら、また近況報告いたします。(尾崎 春生)

行政書士実務本&研修資料