2018年(平成30年)春季総会報告
2018.05.05
2018年春季総会
大阪毎友会の2018年春季総会が5月22日、大阪・梅田の新阪急ホテル「星月の間」で開かれました。
最初に、毎友会を14年間引っ張ってきた迫田太会長が退任し、新会長に渡会文化・前大阪本社代表が就任することを承認するなど、転機になる総会になりました。
2018年3月31日現在の毎友会の会員は985人(平均年齢75.26歳)で、総会には121人が出席しました。女性は6人でした。来賓は▽丸山昌宏社長▽齊藤善也大阪本社代表▽若菜英晴大阪本社副代表▽小菅洋人社長室長。ほかに社幹部として松田秀敏代表室長ら15人が姿を見せ、出席者総数は140人にのぼりました。
総会の冒頭の会務報告の中で、迫田会長が3月22日の毎友会運営委員会で退任を申し出たこと、後任に渡会さんを推すとともに了解を得ているとの報告がありました。これを受けて、拍手で会長人事を承認しました。
また、運営委員に京田紀子さんを新たに選任しました。「女性の運営委員を増やしたい」という迫田会長の強い働きかけによるものです。これで女性の運営委員は2人になりました。
物故会員10人について略歴やエピソードを紹介があり、全員で黙とうし、ご冥福を祈りました。新会員として11人が加わったことの報告もありました。さらに本会計収支計算書 ▽総会収支計算書 ▽貸借対照表 をそれぞれ承認しました。
毎友会は総会のたびに、白寿、米寿、喜寿の会員をお祝いしています。今回は米寿では松永俊一さん、藤本勇さん、水野美朗さん、高田誠さんの4人、喜寿では宮本巳代治さん、佐藤正男さん、片尾誠さんの3人が出席。迫田会長から記念品を受けたあと、記念撮影のカメラに収まりました。
引き続いて会長あいさつですが、今回は新旧2人が演壇に立ちました。最初は迫田会長です。第4代として2004年5月21日に会長に就任し、それ以来の14年間の思い出を交えながらのあいさつでした。毎友会のホームページを開設したことに触れ、「会の状況や物故者のことなどを、いち早く知らせることができるようになりました」と述べました。
思い出は多く、第60回総会で会員名簿を久し振りに作り直したこと、堂島から西梅田に本社が移った際に「サヨナラ堂島」のDVDを作ったこと、長寿者のお祝いを年2回の総会ごとに変えたなどにも触れ、「長いような短いような期間でした」と振り返りました。最後は、新聞が難しい時代になっているとして、「知り合いに毎日新聞の購読を働きかけるなど、少しでも毎日新聞をバックアップする必要があります」と締めくくりました。
渡会新会長のあいさつは「14年の長い間、会の改革に取り組まれ、ありがとうございました」と、迫田会長への感謝から始まりました。「1年前の総会で、大阪本社代表としてあいさつしたばかり」と、この間の立場の急展開を語り「現役の時にはOBからいろいろと言われるのは嫌でしたが、OBになると見えてくるものがあります。現役とOBが謙虚に耳を傾け合える組織になればいいと思っています」と抱負を語りました。
続いて来賓の丸山社長が社の現状を報告。京都で開いた展覧会「国宝展」の成功などを挙げ、「去年、一番頑張ったのは大阪で、大阪から光をともしてもらいました」と語りました。また、大阪本社にある点字毎日が日本記者クラブ特別賞を受賞したことにも言及、大阪毎友会の会報の手厚さにも触れて、大阪を大いに持ち上げました。
新聞を取り巻く厳しい状況については、「リーマンショックがもう1度来ているような状況」と分析。「2022年の創刊150周年を前に組織を変え、スピーディーに決断していかねばならず、若い人が先頭に立って変えていきます」と強調しました。その一方で、「毎友会のみなさんの力を借りたいので、こうしたらいいという意見を言ってください」と語り、「毎日新聞を出し続けるためにも、お孫さんに小学生新聞をとってもらってください」と要請もしました。
齊藤大阪本社代表は具体的な数字を挙げて、大阪の健闘ぶりを報告しました。国宝展については「62万人。有料入場者は80%を超えました。図録の販売は5万1000部」と実績を示し、センバツ高校野球については「入場者は54万人で過去最高。サヨナラ本塁打は3回あって盛り上がりました」と、喜びを示しました。
高校駅伝や高校ラグビー、黒鷲旗バレーボール大会など伝統のある大会を取り上げ、「先人たちのエネルギーを忘れることなく、一方で新しいもの作っていかなければならないので、OBの方々に後からしっかりと押してほしい」とまとめました。
総会の最後は、迫田会長への花束贈呈でした。参加者は全員で拍手をし、感謝の気持ちを伝えました。
総会の後は新阪急ホテル地下1階のレストラン「オリンピア」に会場を移して懇親会。若菜大阪本社副代表が乾杯の音頭をとり、後は参加者が1時間半の間、にぎやかに、なごやかに歓談を続けました。