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MAINICHI NEWS

未来を先取り~最新のニュース配信システム「MIRAI」

2019.04.12

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 取材して記事を書き、写真撮影して出稿して、紙面を編集する。新聞を発行した後、ウェブに流す――長い間、新聞制作の基本だった原稿の流れが大きく変わりました。2018年末、新素材管理システム「MIRAI」(ミライ=写真)が稼働。「紙もデジタルも」追求する「コンテンツ(素材)ファースト」の旗印です。

 毎日新聞、スポニチが生み出すコンテンツを集積して管理・運用するMIRAI。「Mainichi group Rich Artificial Intelligence」の略称です。一つの素材・情報を紙、デジタル、アーカイブなど多方面で「料理」して使用する「ワンソース・マルチユース」という考え方のもと、開発されました。ベンダー(製品メーカー)はフューチャーアーキテクト社(1989年設立)。企業の基幹システムを刷新し、同時に経営革新にも関与するITコンサルティング会社です。原稿、写真の送配信システムの更新にとどまらず、毎日ジャーナリズムを支える新聞社の経営や働き方、紙面改革について、毎日新聞と2年以上にわたり議論を重ねてきました。

 「コンテンツファースト」に重要な役割を担うのが校閲です。フェイク(偽)ニュースがインターネット上にまん延する中、正確な素材を送り出すことが、今まで以上に求められています。紙の新聞だけ正しくても意味はありません。初校に重点を置く「校閲ファースト」がMIRAIにとって大切な理念で、デジタル部門を強化しながら、校閲機能拡充にも力を入れています。

 2019年4月から大阪本社編集制作センター内にも「ウェブ編成・速報グループ」が発足。編集局を中心に改革が進行中です。