2022.04.07
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毎日新聞社は4月1日付で、取締役東京本社代表を務めてきた松木健氏が代表取締役社長執行役員に、代表取締役社長を務めてきた丸山昌宏氏が代表取締役会長執行役員に就任し、新体制が発足した。松木新社長は全社員に向けた就任あいさつで「毎日新聞の存在意義は、報道機関として真実を追究し、権力を監視することで社会に貢献することにある。安定的・継続的に利益を出せる企業にリバイバルさせ、報道機関として社会に貢献し続けたい」と決意を示した。
毎日新聞社の社長交代は2016年6月以来約6年ぶり。新型コロナウイルス対策で、年度初めに開いている連合幹部会の開催を見送り、松木新社長が執務室からオンラインで社員に向けてあいさつする動画を社内ネットワークで配信した。
「真実追究、権力監視で社会に貢献し続ける」
松木社長はあいさつで、「創刊以来150年の歴史を積み重ねることができたのは、報道機関としての活動が評価されたからにほかならない」と語り、毎日新聞が2月21日に国内の日刊紙で初めて1世紀半という大きな節目を迎えた意義を強調した。
毎日新聞は創刊記念日に2030年ビジョン「個を見つめ、世の中に伝え、社会をつなぐ コミュニケーター・カンパニーへ」を発表した。松木社長は「『コミュニケーター・カンパニー』という言葉には、毎日新聞社が持つスキル、ネットワーク、社会的信用を用いて、読者や社会の課題解決を手助けしていく『ソリューション・メディア』になるという決意が込められている」と説明した。そのうえで、23年4月から3年間の中期経営計画を策定するため、各部門の具体的な行動計画作りを始めると表明し、「報道機関として社会に貢献し続けるためには、皆さんの協力が不可欠。一緒にがんばりましょう」と呼びかけた。
松木社長は1985年、毎日新聞社入社。東京本社経済部長や編集編成局長、執行役員編集編成担当などを経て、2019年から取締役。昨年6月からは東京本社代表に加え、管理統括やデジタル担当、顧客との接点を深めるために昨春に新設されたカスタマーリレーション本部を担当してきた。
持ち株会社・毎日新聞ホールディングスの社長を兼任し、昨年6月から日本新聞協会会長も務めている丸山氏は、グループ経営に注力するほか、対外的な職務を担う。
松木新社長のあいさつ要旨はメンバーズコーナー・社報欄に掲載
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