2023.12.27
閑・感・観～寄稿コーナー～
毎友会冊子に１行ほどシニアラグビーを楽しんでいると書いた近況報告に、反応される方がいるとは思えなかった。さすが運営委員の梶川さん！詳しく書いてほしいと丁寧な手紙を戴きました。私のつまらない話が、お役に立つのかな？そんなこんなで登場することになりました。
久しぶりの練習、始まって５分で肉離れ、トホホ。みんなの大丈夫かという視線が痛い。東京の単身赴任に慣れたころに還暦を迎え、尊敬する先輩から誘われて、そのチームのフルバック(FB)で試合に出ました。相手を抜いたがフォローに来たフランカーとNO８の二人にタックルされ全治３か月、右足を３か所の骨折だ。
そこで辞めればいいものを納得いかず、タックルの２選手は紺色パンツだ。赤パンなら抜けていたと自分に言い訳している。シニアラグビーは６０歳代赤パンツ、７０代黄色、８０代紫、９０代は金色のパンツをはいてゲームをする。ちなみに５０台は紺色パンツです。怪我の理由でラグビーは辞められない。退職で東京の単身生活から解放され京都に帰り６５歳で本格的に始めました。
大阪のチーム（参丁目バーバリアンズ）に入部し、その後、縁があり京都チーム（オール京都シニアラグビーチームまいこ）にも所属することになりました。
二つのチームカラーが正反対、参丁目はチーム規則が緩々で、試合に勝つのは稀で、自分たちでかませ犬と自虐ギャグで酒を飲む。ゲームの気迫に欠ける。メンバーもラグビー後の呑会が楽しみで集まる人達です。金例会と称して毎週金曜日に飲む、練習はなし、月３の試合のみ、ポジションも集まった人で適当に決める。
今年は７月に台湾へ遠征４日間（２試合）、１名熱中症で入院、帰国後コロナ感染者４名を出し、大変でした。（不思議と私は無事）９月に倉吉に遠征し（三朝温泉で１泊）二日酔いで３試合、1１２は福井県常神半島にカニツアー(ラグビーなしでひたすら呑)、試合の後は必ず、たこ焼屋で飲み会だ。
まいこは京都市役所OB（かつて社会人大会出場）と京都教職員チームOBが母体なので、チームの規定も厳しくメンバーもまじめな人が多い。ゲームも勝ちにこだわる。試合前にストッキングを下げていただけで凄く怒られました（高校じゃあるまいし）。元ジャパンのTさん、サインの発音が秋田弁で、聞き取りにくく間違えて走ってボールが顔面に強烈に当たったなあ。集合時間にも厳しく遅刻すると嫌な顔される（私は平気ですが）。
校長だった元キャプテンのKさんは、実家の宇治で農家を営む。６人単位で部員を集めて、K道場を開く。昨年、私も呼ばれて参加したが、白山神社の階段（１００段？）１０往復、急坂道１００Mダッシュ１０往復、緩やか坂道５０Mダッシュ１０往復、１００M二人組で競争１０往復（高校生のような練習）７人中３名はリタイア、終わってKさんのセカンドハウスで、飲み会だ。汗を散々かいた後なので、アルコールが回って意識をなくしたなあ（地獄のような練習じゃ、みんな誘われても断るはず）。
今年も誘われ、逃げ回った末、キャプテン(CP)になったからお前は参加だと命令され、特訓を受ける。（体育会だし、パワハラだ）しかし、終わっての酒はうまいんだ。でもなあ、６０歳以上の集まりは緩々がいいなあ。不意に振られたまいこのCP、任された限り仕方ないか（納得してないが流れるままよ）。試合が終わればノーサイド、みんなでおいしい酒飲みたいなあ。
不思議なのは参丁目に入部してからなぜか勝つことが多くなり、まいこは私４月にCPになってから連敗に次ぐ連敗で、１１月の愛媛県で開催のねんりんピックで富山県に初勝利、この一勝だけだ。目指すはエンジョイラグビーと試合後のノミニューケーションですね。両チームとも私が長くいるとチームカラーが近づくなあ。
６０歳以上のチームというのは面白い。スパイク忘れた、ジャージ忘れた、もっとすごいのは赤のパンツを忘れて、黒のスパッツで試合出ていた人がいたなあ。たった１５分の試合で、ハーフタイムおしっこに行くか！サインは覚えられない、サイン間違い頻発、新しいルールを知らない（おいそこオフサイドだ）ひどいのは自分のポジションを忘れる（おい、お前ロックじゃないのか！） 自分を守るのは筋肉じゃないアンダープロテクターだとほざく人、ちょっとボケが入る人、愉快な人たちとラグビーできるのはやっぱり愉しい。
（元販売局、千原 成記）
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