2021.11.23
先輩後輩
上京して「正義」の自粛警察活動に勤しんだ、ユーチューバーの知られざる過去――
新型コロナの感染源と名指しされた「夜の街」、取り戻すために動き出した人々の想い――
東京オリンピック、最前線で感染症対策にあたった専門家が考えたこと――
薬物依存症患者が直面した危機、やがて彼は小説を書きはじめる――
「鬼滅の刃」だけが救いになった女性が選んだ道――
行政が機能不全に陥る中で、訪問診療で新型コロナ患者を救おうとした医師――
休業を選んだバーが、それでも営業をあきらめない理由――
デビュー40年目の佐野元春が日本武道館ライブで歌う、「今までの君はまちがいじゃない」――
困難に直面しても、人は集い、そして歩き始める。
第1回PEPジャーナリスト大賞受賞、気鋭のノンフィクションライターが街を歩き、耳を澄まし、描き出す。 2020年〜2021年、激動の東京。感染と祭典の都市に生まれた31の物語 聴け、東京の声を――
「私は歌舞伎町が感染者を責めない街ならば、この社会はあらゆるものを責める社会ではないかと思った。 敵を見つけ、名指しし、排除も差別も肯定する社会を目指すのか。 専門知と現場で積み上がった知を組み合わせて、 共通の目標としてリスクの低減に向けて動き出すのか。 少なくとも、新宿・歌舞伎町という街を守るため、 新型コロナウイルス対策に邁進した行政、名指しされながらも 日々経営を続ける人々は後者を選び、歩き出している」 (本書収録「名指しされた人々」より)
2021年3月11日。あの日から続く非常事態を人々はどう生きたか。何を考えたか。
論争の中で塗りつぶされていく多様性、忘却されていく過去を、ていねいに見つめ直す。
第1回PEPジャーナリズム大賞受賞のノンフィクションライターが綴る傑作。
第1章 先取りされた「緊急事態」の記録
第2章 人に会いに行く
第3章 理解、その先へ
第4章 トモヤの10年
第5章 何も知らない
終章 家族の時間
(石戸 諭)
「視えない線を歩く」は講談社から11月12日発売。1650円(税込み)「東京ルポルタージュ」は毎日新聞出版から11月27日発売。1760円(税込み)。副題に「疫病とオリンピックの街で」
※石戸諭(いしど・さとる)さんは1984年生まれ。2006年毎日新聞入社、同年4月〜2011年3月まで岡山支局。2011年4月〜2014年3月まで大阪社会部。2014年4月〜2015年12月までデジタル報道センター。2018年4月に独立しフリーランスに。
東京毎友会のホームページから2021年11月8日
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