2021.11.09
閑・感・観~寄稿コーナー~
統括管理部で役職定年となり、55歳で繰り上げ定年退職。(株)毎日新聞大阪センターに65歳10ヶ月までお世話になり、リタイヤ。今、73歳2ヶ月。
退職後は、ゴルフと滞在型リゾートホテルのメンバーとなり、月3回の競技ゴルフ、月1の旅行、六甲徘徊に釣りの日々。だが酷い腰痛発症で今は旅行と釣りのみ。
小学3年、池のフナから始め、中2から投げ釣り。自分で釣場を決め、釣果は全自己責任の釣りが好き。
釣りクラブのお世話を始めてから53年。学生時代、一般の九州サーフキャスティング連盟の副会長をさせていただいた。錘15号で90m先に正確に投げるスポーツキャスティングポイント競技で2年連続日本年間ランキング1位。東京での入社面接では当時の平田労担から釣りばっかり、勉強は?と聞かれた。
学生時代、「西日本の釣」誌の常任執筆者だったが、社長から君は学生だから原稿料出さない。代わりに釣りに連れて行ってあげるということで五島に連れていっていただき、昭和天皇が泊まられた部屋に泊まっての釣りを経験できた。釣り雑誌への投稿、メーカー主催釣り大会の後援などを通じて、数々の不正を見聞きし、趣味の釣りで対価を得ることをしない。生涯アマ釣師でいくと決めた。
現役時代は石鯛釣りや荒磯の底物の夜釣りにもはまったが、リタイヤ後は投げ釣り主体。
酒量多く、車は持たないまま。公共交通機関利用の釣人としては、始発で行っても車の釣人に先着されていることが多く、必然的に無名釣場や釣り辛い釣場での竿出しが多くなる。毎回、刺身にできる釣果を期して釣行しているが、中々難しい。
春は淡路島五色町の護岸から乗っ込みチヌ狙いのフカセ釣り。秋は明石周辺で乗っ込みカレイ狙いの投げ釣りがメイン。他は紀州釣り、エビ撒き釣り。小物釣りを楽しんでいる。2021年11月8日は、兵庫県明石市の明石新浜漁港ベランダから投げ釣り。大型のマコガレイ41㎝、38.5㎝、37㎝が釣れた。
瀬戸内海は水質汚濁防止法の排水規制値より厳しい上乗せ規制で水質改善が図られてきたが、結果的に海の貧栄養化が進み、養殖のりの品質劣化につながったと上乗せ規制が廃止された。明石周辺では途端に水質悪化が目立つように感じる。いつまでもささやかな釣りが楽しめる海であってほしい。
(元統括管理部・田尻 徹夫)