2020.08.27
先輩後輩
◇毎日新聞2020年8月27日 福岡都市圏版
北九州市の水が福岡都市圏につながった背景を描いた「水を融通する~水ほとばしる」を元毎日新聞西部本社編集局次長、市川喜男さん(89)=宗像市=が今夏出版した。1963年の5市合併後、北九州市はしばしば渇水に見舞われ、水源の確保は緊急の課題だった。故・谷伍平市長の時代から大分県を含め周辺市町との協議、導水管の敷設に努め、後を継いだ末吉興一前市長も水源確保の取り組みを続けた。
だが、この間に北九州市内の工場は撤退が続き、人口も減少、水需要は減り始めた。そこで、人口増加で水不足の心配がある福岡都市圏への水供給の構想が持ち上がった。
2011年、47キロの「北部福岡緊急連絡管」が完成、災害時に北九州市と福岡市など17市町の福岡都市圏とが相互に水を融通し合う設備が整った。平時も北九州市から宗像、福津、古賀の3市、新宮町に連絡管を使って水が供給されている。
この間の経過と背景を市川さんが事業を担当した水道局幹部らに話を聞いてまとめた。「政令市同士が水を融通し合うのは画期的なこと。水は高きより低きに流れるように、都市間で融通し合うのは自然なことでもある」と市川さんは話す。
四六判で235ページ。1430円(送料別)。希望者は「櫻の森通信社」へ名前、住所、電話番号を書いてファクス(093・967・7058)で申し込みを。【松田幸三】
=東京毎友会のホームページから(2020年8月27日)
(東京毎友会→元気で~す)
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