2020.07.27
先輩後輩
「閃光の記憶-被爆75年- 」松村明写真集(長崎文献社)として2020年7月10日に出版しました。
妻が被爆2世ということもあり、長崎原爆に関心があり、これまでに「ありふれた長崎」(窓社)、「Evidence NAGSAKI-爆心1Km(冬青社)と原爆にまつわる写真集を出し、これが締め括りの3冊目です。
10年前出版の「ありふれた長崎」を撮影の折り、被爆者のお顔にはただならぬ苦労が見えてきました。そのことが気掛かりで33目の撮影に駆り立てられた。撮影にあたり、爆心より5キロ以内、その瞬間を体験された方に限らせていただいた。
被爆の方々は閃光、熱線、爆音、爆風そして放射能という誰も体験のない超常状況下に置かれた。
爆心より2、3キロの路上で閃光を受けた山田一美さん。ほんの数メートル先にいた人は衣服が燃えたまま走り去った。もちろんこの付近で屋外被爆した人はほぼ亡くなっていった。ところが山田さんは、小山の陰に居たことで一命をとりとめることができた。
53名のまさに奇跡の人たち。この特異な体験をされた方々のお顔、目から何が見えてくるかを写しとめたいと思った。
READYFORというクラウドファンディングに、ものは試しとチャレンジしてみました。設定寄付に達成すれば出版費用の補填となりますが、さて、どうなりますか。
https://readyfor.jp/projects/39500
(元カメラ毎日編集部・松村 明=福岡在住)
長崎文献社のホームページによると、顔写真53人を掲載、生年と被爆当時の年齢、被爆地、爆心地からの距離、被爆の瞬間、その後の記憶、伝えたいメッセージを記録(日英対訳掲載)。3630 円 (税込)
目次によると、巻頭序文は高橋眞司さん(哲学者)。
登場者(掲載順、敬称略)は
・羽田麗子・小峰秀幸・山田一美・清水則雄・山川富佐子
・高谷英二・山口美代子・上田亨・西山進・松本恵美子
・森田博満・木口久・池田松義・築城昭平・草合護・川村幸子
・中島正徳・山川剛・内田伯・峰徹・磯田玲子・深堀譲治・市丸彪
・山脇佳朗・松尾幸子・谷口稜嘩・伊藤芳美・永野悦子・早崎猪之助
・森悦子・下平作江・吉岡泰志・宮川雅一・大倉峰代・山田拓民
・川野浩一・深堀好敏・吉崎幸恵・舛本佳子・大田スズ子・門 隆
・池田道明・桑崎英子・小西勝・城臺美彌子・鈴木一郎・小崎登明
・深堀リン・西村勇夫・中村一俊・田中熙巳・田川博康・深堀繁美
=東京毎友会のホームページから2020年7月20日
(東京毎友会→お知らせ→新刊紹介)
https://maiyukai.com/information#shinkan
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