2019.08.25
ニュース
ネットを検索していて、思わぬ情報に出くわした。
これはマスコミ専門紙「文化通信」の7月22日号の1面である。
黒川社長は、大阪社会部の出身だ。京大法卒、85年入社。私も出席した大阪社会部100年のパーティー(2001年11月8日)のときはデスクだった。
12年大阪本社編集局次長から東京に異動して出版局長。出版局が毎日新聞出版社に分社化された15年4月1日に社長となった。
その時の宣言文が残っている。少し長いけど引用したい。
――戦後70年の節目にあたる2015年4月、毎日新聞出版は誕生しました。
創刊143年を迎え、我が国でもっとも伝統のある毎日新聞社の出版局が独立し、新生の出版社が船出したのです。
私たちが掲げる理念は「100歳までの幸福の追求」です。
「世界一の長寿国」に暮らす私たちは、もっと幸せになれるはずです。
幸福を享受する権利を有しているはずです。
ところが現実はどうでしょう。胸痛むニュースが世の中を覆っています。
100年 幸せに生きよう
100年 未来を楽しもう
そのためのエネルギーを詰め込んだ1冊の書籍や雑誌。
私たちが全身全霊を打ち込んで世に問うのは、このような出版物です。
読むたびに 心豊かに
読むたびに 精気満ちあふれ
読むたびに 知恵湧き出づる
生涯にわたって真の友となるような、そんな出版物を1冊でも多く、読者の皆さまにお届けしたい。
出版界はいま、かつてない激動の時代を迎えています。
きのうまでの常識は、未来には通用しません。
時代の風を敏感に嗅ぎ取り、出版社自らが変化する。
送り手目線ではなく、受け手である読者が真に求める価値を提供する。
そこに私たち毎日新聞出版が存立する基盤があると確信します。
旧来の陋(ろう)習を破り、大胆なイノベーションを通じて、新たなる出版文化の創造に挑戦することを、ここに宣言します。
2015年4月1日
代表取締役社長 黒川昭良
◇
出版文化の可能性を信じたい。
(堤 哲)2019年8月24日
=東京毎友会のホームページから