元気に集まりました!
OB EVENTS

30数年を経て、奈良支局のメンバーが集合

2022.03.19

元気に集まりました!

 偶然が重なり、昭和から平成への転換期に奈良支局で働いた仲間が2022年3月17日、大阪市・梅田の居酒屋さんで旧交を温めました。

 集まったのは谷中俊哉▽岡秀郎▽鈴木龍一▽増田宏幸▽私・梶川伸▽支局ビルに入居し、毎日新聞に“付録”として織り込んでいた情報誌「なら模様」の吉野江美子--の6人。平成元年の春の異動以降、次々と奈良支局を離れていったので、これだけのメンバーが集まるは30数年ぶりのことです。

 奈良市の近鉄大和西大寺駅で偶然、岡さんと私が出会ったのがきっかけでした。その直後、私が本社近くの出入橋きんつは屋のことをフェイスブックに載せたことに対し、鈴木さんが「おまわりさんの家によく持って行った」と反応し、久し振りに連絡が取れました。吉野さんともあるスーパーで、バッタリ出会ったのです。

 数日の間の偶然の連鎖で、バタバタと集合が決まりました。名目は2021年末で退職した増田さんの卒業記念でした。

 それぞれの近況報告と、思い出話が中心でした。近況を紹介すると、増田さんは大阪ボラティア協会の理事・フェローとして働いています。谷中さんはスコラ・カントルム神戸など2つの合唱団で声楽に没頭。岡さんは大阪自然環境保全協会(ネイチャーおおさか)の理事。鈴木さんは高槻市・日吉台地区コミュニティ連絡協議会会長。私は「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会会長をしています。みんな毎日新聞の後は、記者とはかけ離れた道に進んでいるのことが共通していました。

 私が奈良支局勤務だったのは1年半です。その当時、忙しかった支局には、時間外手当を余分に割り振る「最終版手当」という制度がありました。1年半のうち、半分ほどの月は奈良支局への配分が1番多かったと、地方部デスクから聞いたことがあります。

 それほど忙しかったのです。藤ノ木古墳の石棺を開いてのライブのような調査など、奈良県立橿原考古学研究所、奈良国立文化財研究所、奈良市、桜井市、明日香村の教育委員会が次々と大型の発掘調査を行ったからです。1年半の間に、1面トップの記事は20回ほどありました。事件も相次ぎ、女性誘拐事件、中学生同士の殺人、殺人で指名手配した容疑者を確保したのに一昼夜後に解放してしまった警察の不祥事など。てんてこ舞いの時期だっただけに思い出話が尽きません。その場にはいなかった元同僚にも次々と電話し、おしゃべりは4時間以上も続きました。

                       (元地方部・梶川 伸)

集まった旧奈良支局のメンバー